定期的にお届けしている蜻蛉池公園の「見ごろの植物」。
しばらくの間、夏真っ盛りの夏版!ということで、園内の「見ごろの植物&夏の生き物」バージョンでお届けします!この暑さの中でもご覧いただける植物と、蜻蛉池公園の自然の中で暮らす生き物たちをご紹介します。
夏の生き物
トンボ
トンボ目ヤンマ科
場所:園内各所
大きな複眼と腹部のくびれが特徴。
河川の上流域から源流寄りに多く生息し、10月下旬頃まで見られます。
黄昏時に活動性が強く日中はほとんど活動することなく、薄暗い林の中で木の枝などにぶら下がり静止していることが多いヤンマです。
トンボ目イトトンボ科
場所:園内各所
オスの腹部第8、9節が鮮やかな空色をしていることが和名の由来です。
体長32mm前後。アフリカから中東、南および東アジアにかけて広く分布し、日本では4月から9月にかけて関東以南の本州から南西諸島まででみられます。
チョウ
チョウ目アゲハチョウ科
場所:園内各所
近年北上してる美しいナガサキアゲハです。実は生物学者のシーボルトが長崎で発見したチョウなのです。
国内で見られる大型のアゲハチョウの仲間は尾状突起(後ろ翅の飛び出した箇所)を持つものが多いですが、ナガサキアゲハには基本的にはそれがないのが特徴です.
チョウ目アゲハチョウ科
場所:園内各所
ナミアゲハより、ほんの少し大きめです。羽根の黄色は鮮明で、思わず目をみはります。
後ろ羽根にある青と赤の斑点もハッキリしていてとても美しく、その姿を見つけたらナミアゲハとは違った美しさにウットリすること間違いなしです。
花がいっぱいの園内でひらひらと優雅に蜜を吸っている姿は素敵ですよ。
セミ
カメムシ目(半翅目)セミ科
場所:園内各所
体は細長く光沢のない淡褐色です。名前のとおり「ツクツクボーシ」と鳴きます。
夏の終わりを告げるセミとも呼ばれ、このセミが鳴きだすと夏休みの終わりを連想する人も多いでしょう。
平地から山地まで、市街地から森林まで幅広く生息しています。
カメムシ目(半翅目)セミ科
場所:園内各所
7月中旬から9月末頃、ヤナギ、サクラ、ケヤキ、モミなどの木の幹に止まっています。
3年~4年間土の中で生活し、地表では2週間しか生きる事が出来ません。
鳴き声は、油を炒めるときの音が名の由来といわれるように、「ジリジリジリジリ」と細かく続きます。幹や葉に抜け殻がいっぱいです。
カマキリ
カマキリ目カマキリ科
場所:園内各所
カマの付け根の色は「オレンジ色」をしています。
オオカマキリとの見分け方は、後ろ羽(後翅)が薄い色をしているところです。
羽を広げないとわからないですが、飛ぶときや威嚇するときなどに羽を広げると見える部分です。
カマキリ目カマキリ科
場所:園内各所
胸の幅が太く前のはねの中ほどの端に白い紋があります。幼虫の時は腹を上げる性質があり、採集すると腹部からハリガネムシが出てくることがあります。
ハリガネムシに寄生されたハラビロカマキリは、水辺の近くに集まります。
見頃の植物
ムクゲ
場所:花木園
中国などの東アジアを原産とする落葉樹。世界中の温帯で広く育てられ、
日本では江戸時代から多くの品種が作られています。
暑さで人や植物が元気のなくなる季節に、次々と大きな花を咲かせる盛夏を彩る代表的な花木です。
入口花壇
場所:管理事務所手前
第2・第3駐車場から管理事務所へ向かう道中、交差点のすぐ側にある花壇です。たくさんの蝶が飛び交い、
ジニアやセンニチコウ、バタフライピーやローゼル等々、夏から秋への花々が暑さの中でも元気いっぱいです。
科名:キク科
場所:管理事務所前園路
ジニア(ヒャクニチソウ)は、その名の通り開花期間が非常に長いことが特徴です。
6月から10月にかけての長い期間(約100日)、ピンク、赤、黄色、オレンジ、白など鮮やかな花を咲かせ続けます。
ただし、一輪の花は数日の寿命しかありません。
大きな花のジニアが園路を賑わせています。
科名:アオイ科
場所:管理事務所前
アフリカ北西部原産の春まき一年草で、ハイビスカス・ローゼルと呼ばれることもあります。
本来は宿根草ですが寒さに弱い為一年草として扱われます。
花は半日で萎れてしまいますが、花期の間は次々と開花します。
科名:ヒユ科
場所:管理事務所前園路
暑さと乾燥に強く、日本の真夏でも丈夫に育ちます。
2~3cmの球状の花と呼んでいる鮮やかな色の部分は、花びらではなく苞(ほう)と呼ばれる葉が変化したものです。
開花期が長く夏から秋まで長く楽しんでいただけます。
ムラサキナツフジ
場所:藤棚池周り
台湾~中国南部を原産地とするサッコウフジの中で
特に濃い紫色の花を咲かせるものがムラサキナツフジと呼ばれています。
花や花房はフジに似ていますが、花房はフジのように下垂はせず、湾曲し上を向きます。
真夏の太陽と真っ青な空に向かって元気いっぱいです。
クマノミズキ
場所:藤棚池
9~11月頃。果実の集りの枝は、緑色から徐々に赤くなり、遠目から見ると珊瑚のような花が咲いているように見えます。
カラス、ムクドリ、ヒヨドリ、エゾビタキ、オオルリ、コゲラなど多くの野鳥がこれを好んで採食するようです。
見ごろの植物マップ(PDF)はこちらからダウンロードできます