定期的にお届けしている蜻蛉池公園の「見ごろの植物」。
しばらくの間、夏真っ盛りの夏休み版!ということで、園内の「見ごろの植物&夏の生き物」バージョンでお届けします!この暑さの中でもご覧いただける植物と、蜻蛉池公園の自然の中で暮らす生き物たちをご紹介します。
夏の生き物
キアゲハ
場所:園内各所
ナミアゲハより、ほんの少し大きめです。羽根の黄色は鮮明で、思わず目をみはります。
後ろ羽根にある青と赤の斑点もハッキリしていてとても美しく、その姿を見つけたらナミアゲハとは違った美しさにウットリすること間違いなしです。
花がいっぱいの園内でひらひらと優雅に蜜を吸っている姿は素敵ですよ。
トンボ
トンボ目トンボ科
場所:園内各所
日本全国でよく見られる青いトンボです。
オスは全体的に青みがかって、腹の先と目は黒。メスは腹が黄色で比べると全体的に黒っぽい。
黒い翅脈の走る透明な翅に黒い縁紋を持ち、先端は暗褐色になります。
トンボ目サナエトンボ科
場所:園内各所
その名の通りに台湾、中国南部、インドシナ半島などに分布する南方系のトンボです。
腹部第8節の側縁がひろがってウチワ状になっているのが名前の由来です。
うちわの部分は、よく似たウチワヤンマよりも小さく全体が黒い(黄色い模様がない)ため識別できます。
公園の池など人工的な水域でも多く生息します。
バッタ
バッタ目バッタ科
場所:園内各所
ピンとのびた背筋にたくましい太もも、まだら模様の羽根と大きな目が特徴の長い顔。
飛ぶ時は羽根をバサーッと大きく広げて飛び、どっかりと腰を下ろすように着地します。
トノサマバッタという名がぴったり合う、堂々としたバッタです。
成虫はイネ科植物の葉を食べています。
バッタ目キリギリス科
場所:園内各所
近畿地方より西に分布(近畿地方より東にはヒガシキリギリスが分布)し、たけの高い草むらの奥のほうで鳴く為、声はすれども姿を見つけるのは難しい虫です。
肉食性が強く、ほかの虫を捕らえて食べます。
触角が体長より長いキリギリス、短ければバッタ(昼行性)です。
夜行性の為、暗闇で生活し易いよう触角が長くなったのかも知れませんね。
ショウリョウバッタ
バッタ目バッタ科
場所:園内各所
オスは飛ぶときに「キチキチキチ……」と音を出すことからキチキチバッタとも呼ばれ、後脚を揃えて持った際に身体を縦に振る動作をすることからコメツキバッタ(米搗蝗虫)もしくはハタオリバッタ(機織蝗虫)という別名もあります。
オスに比べ、別種と間違われるほど大きいのがメスです。
見頃の植物
ヒマワリ
場所:大池周辺園路
暑い日が続く中、頑張って成長している蜻蛉池公園のヒマワリです。
現在は続々と咲き進むコンサートベルが大池園路沿いを黄色く染めています。
ひとつの茎に10~12の花がほぼ同時期に開花する、活気と気品を併せ持つ見応えのある大きな花を、ぜひご覧ください。
入口花壇
第2・第3駐車場から管理事務所へ向かう道中、交差点のすぐ側にある花壇です。たくさんの蝶が飛び交い、ジニアやセンニチコウ等々、夏から秋への花々が暑さの中でも元気いっぱいです。
科名:キク科
ジニア(ヒャクニチソウ)は、その名の通り開花期間が非常に長いことが特徴です。
6月から10月にかけての長い期間(約100日)、ピンク、赤、黄色、オレンジ、白など鮮やかな花を咲かせ続けます。ただし、一輪の花は数日の寿命しかありません。
大きな花のジニアが園路を賑わせています。
科名:マメ科
場所:管理事務所前
インド・東南アジア原産のつる性多年草で暑さには大変強いですが、耐寒性が弱いため日本では一年草として扱われます。
花の形を蝶に例えて「チョウマメ」とも呼ばれ、鮮やかな青い花はお茶として煎じると美しい青色のハーブティーになります。
科名:アオイ科
場所:管理事務所前
アフリカ北西部原産の春まき一年草で、ハイビスカス・ローゼルと呼ばれることもあります。
本来は宿根草ですが寒さに弱い為一年草として扱われます。
花は半日で萎れてしまいますが、花期の間は次々と開花します。
ムラサキナツフジ
場所:藤棚池周り
台湾~中国南部を原産地とするサッコウフジの中で、特に濃い紫色の花を咲かせるものがムラサキナツフジと呼ばれています。
花や花房はフジに似ていますが、花房はフジのように下垂はせず、湾曲し上を向きます。
真夏の太陽と真っ青な空に向かって元気いっぱいです。
サルスベリ
場所:水辺の広場七つ池付近(矮性)
園内各所(中高木)
「百日紅」の別名どおり夏から秋にかけて次々と開花します。
木肌がつるつるした特徴をもち、サルも滑るというたとえからサルスベリといわれています。
水辺の広場では珍しい矮性(わいせい)のもの、花木園や園内各所では木立のものをご覧いただけます。
見ごろの植物マップ(PDF)はこちらからダウンロードできます