定期的にお届けしている蜻蛉池公園の「見ごろの植物」。
今回からしばらくの間、夏真っ盛りの夏休み版!ということで、園内の「見ごろの植物&夏の生き物」バージョンでお届けします!この暑さの中でもご覧いただける植物と、蜻蛉池公園の自然の中で暮らす生き物たちをご紹介します。
見ごろの植物
ヒマワリ
場所:大池周辺園路
いよいよ夏本番!暑い日が続く中、頑張って成長している蜻蛉池公園のヒマワリです。
開花が進み、大池園路沿いを黄色く染めています。
元気がみなぎる大きな花を、ぜひご覧ください。
アサガオ
場所:とんぼテラス前
江戸時代から続く古典園芸植物で、園芸品種は大輪朝顔と変化朝顔に分けられます。
種類によって雰囲気や特徴なども違い、江戸時代、愛好家は血眼になって変わったあさがおを探したといわれています。
現代の人々をも虜にする魅力があります。
ノリウツギ
場所:あじさい園
ノリウツギは、アジサイの見頃が過ぎつつある時期から咲き始めます。
和名は樹皮から紙を漉(す)く際の糊をとったことに由来します。
ノリウツギの園芸品種「ミナヅキ」は、花に見える部分のほとんどが装飾花の萼片です。
ハス
場所:藤棚池
梅雨の時期にすっと花茎を出し夏の日差しの中で、とても綺麗で大きな一輪の花を咲かせる姿は、他の花々とは明らかに異質で、神秘を感じる姿です。
雨上がり大きな葉に溜る水滴が風に揺れる風景も素敵です。
夏の生き物
カブトムシ
場所:園内各所
里山のクヌギやコナラ、クリ、イチョウなどの樹液を吸い、成虫は6~8月に生息します。
幼虫は堆肥や腐葉土、発酵が進んだ牛フンの中などで見つかります。オスは角を使って闘うことで有名です!
角先を相手の体の下に入れて投げ飛ばすため、体が大きく、より角が長いものが強いのです。
トンボ
トンボ目トンボ科
場所:藤棚池
和名はスイスのトンボ学者リスに由来するものです。
周囲を樹林で囲まれた池沼で見られます。羽根の先に茶色い部分があるのが特徴です。
成熟するとオスは腹部のみが赤く、胸部と頭部は濃褐色になり、メスは腹部の上のみが黄色から褐色になりますが、ごくまれですが赤くなるものもいます。
トンボ目サナエトンボ科
場所:大池周り
腹部の先端に、うちわ型の突起を持つ、大きなサナエトンボの仲間です。
平地から丘陵地の植物が茂る広い池沼に生息します。
初夏になると真夜中に羽化して暗いうちに林に移動するという用心深いトンボです。
成熟すると水辺に現れ、棒状の先に体を水平にしてよく止まっています。
セミ
カメムシ目(半翅目)セミ科
場所:園内各所
7月中旬から9月末頃、ヤナギ、サクラ、ケヤキ、モミなどの木の幹に止まっています。
7年間も土の中で生活し、地表では2週間しか生きる事が出来ません。
鳴き声は、油を炒めるときの音が名の由来といわれるように、「ジリジリジリジリ」と細かく続きます。
カメムシ目(半翅目)セミ科
場所:園内各所
夏、先頭をきって鳴きはじめる元気なセミです。
梅雨の明けるころ、ヂーヂー鳴く声がどこからか聞こえてきます。
木の肌と同じ体色をして止まっているので見つけるのが非常に難しいセミです。
ぬけがらだけは、全身まんべんなく泥がついています。
シュレーゲルアオガエル
場所:あじさい園
名前は命名したオランダ人動物学者のヘルマン・シュレーゲル氏に由来しています。
背面の緑色が鮮やかな日本固有種のアオガエルです。腹は白からクリーム色をしています。
虹彩(眼球の色がついている部分)は明るい黄色で瞳は真っ黒。「コロロロ」と小さな声で鳴きます。
見ごろの植物マップ(PDF)はこちらからダウンロードできます